ﾄｸﾎのｺｰﾗで有名なﾒｯﾂｺｰﾗの特徴は､｢難消化性ﾃﾞｷｽﾄﾘﾝ｣が､食事に含まれる脂肪の吸収を抑制するというものです｡飲んでみましたか？

ﾃﾞｷｽﾄﾘﾝとは､ｼﾞｬｶﾞｲﾓやﾄｳﾓﾛｺｼのﾃﾞﾝﾌﾟﾝを原料として加熱･酵素処理し､消化されにくいﾃﾞﾝﾌﾟﾝ分解物を精製･分離した水溶性食物繊維のことをいいます｡腸内で食べ物の水分を取り込んで"ｹﾞﾙ化"するという特性があります｡
このｺｰﾗのﾃﾞｷｽﾄﾘﾝはﾄｳﾓﾛｺｼ由来の食物繊維で､実はﾄｸﾎでは非常にありふれた成分です｡全ﾄｸﾎの約3割に使われているようです｡もともと は｢お腹の調子を整える｣という表示許可でﾄｸﾎに使われ､次に｢糖の吸収を穏やかにする｣という表示許可を取得しています｡そしてｷﾘﾝなど複数飲料 ﾒｰｶｰが3つ目の｢食後の血中中性脂肪の上昇抑制｣を表示許可を取得しています｡
このﾃﾞｷｽﾄﾘﾝはすべて松谷化学工業（兵庫県伊丹市）さんが供給していて､同社によると｢健康効果が異なっても､含まれるﾃﾞｷｽﾄﾘﾝはすべて同じも の｣という｡全く同じ成分を摂取しても､片や中性脂肪の上昇抑制に効き､片やお腹の調子がよくなる､非常に"都合のよい"成分と言える｡ただ､ﾒｯﾂｺｰ ﾗなどは､体脂肪を減らすために飲むﾍﾙｼｱとは違い､あくまでも食事に含まれる脂肪の吸収を抑えるもので｢飲めばやせる｣類のものではないのです｡ﾒｯ ﾂｺｰﾗはあくまでも食事に含まれる余分な脂肪の吸収を抑えるためのもの｡体内に蓄積された体脂肪を減らす効果はなく､｢飲めばやせる｣とはどこにも書か れていない｡食事と一緒に飲まなければ､その効果は全く期待できないのです｡