○肝臓がんについて
肝臓がんでは初期では特有の症状というようなものが出にくく、発見されにくいのが特徴です。がんが進行し、大きくなり初めて外から触ってとしこりとして感じたり、右上腹部に圧迫感を感じるようになります。
肝臓がんの場合は肝硬変も進行している状態が殆どですので、症状としては進行した肝硬変の症状と同じようになります。
つまり、一般的な食欲不振・体重減少・全身倦怠感・疲れやすい・微熱にくわえ、そして肝臓機能低下による腹痛・腹部膨満・腹水・黄疸が出てきます。他にも手のひらが紅色になるクモ状血管腫も見られる事があります。
さらに進行すると吐血・下血の他、意識障害などの症状も出てきます。
○アルコール性肝疾患について
アルコール性肝疾患とは、お酒の飲みすぎが原因で肝臓に負担がかかり起こる病気全体を指します。
アルコールが体内で過剰に摂取されることにより、脂肪肝になり、お腹に不快感が現れたり、疲れやすさ、食欲不振や体重の減少などがみられます。
さらに症状が進むと肝硬変を起こし、脂肪肝の症状に加え、黄疸や、吐き気、部痛などの症状が出てきます。
また肝炎になると急に症状が出て、強い黄疸や発熱、震えまた意識がもうろうとする事もあります。